2025年8月29日、The Kid LAROIが新シングル「SHE DON’T NEED TO KNOW」をリリースしました。Jon Bellion や Rogét Chahayed など、以前「GIRLS」でタッグを組んだ制作陣との再タッグで、彼の“持ち味”を磨き上げた一曲となっています。
本記事では、新曲の音楽的特徴/歌詞テーマを丁寧に読み解きながら、実際に聴いた体験をもとに「この曲が心に響く理由」を探ります。
制作背景と音楽的特長
- 制作陣の再結集
Jon Bellion、Pete Nappi、Rogét Chahayed、Tenroc、Xplicit、Dopamineらが参加。前作「GIRLS」と同様に、洗練されたポップ・サウンドの構築に貢献しています。 - 音楽スタイル
スウィング感あるリズムとノリやすいビート、透明感あるメロディを融合させたポップ調。ノリつつもどこか「誘惑と葛藤」が滲むような雰囲気が感じられます。
歌詞とテーマの深掘り
この曲は、主人公が「彼女がいる状態」でありながら別の女性から誘惑される、というシチュエーションに向き合う内容です。たとえば歌詞では:
“She waitin’ for me in the lobby… I can’t get caught up with nobody”
というフレーズからは、**“自分の気持ちと目の前の誘惑とのせめぎ合い”**がリアルに伝わってきます。また、タイトル「SHE DON’T NEED TO KNOW(彼女には知られなくていい)」という言葉自体に、罪悪感と期待感が共存しており、LAROIらしい微妙な心理描写がうかがえます。
MVの演出と印象
ミュージックビデオはダニカ・アリアス・クラインクネヒト監督が手掛け、カーラ・エレクトラとアンナ・ヴァン・パッテンが登場するテニスコートを舞台としたラブトライアングル。
軽やかでダークなユーモアを交えた映像であり、「遊びのようで実は危うい関係性」を視覚的に表現しており、歌詞との世界観の橋渡し的役割も果たしています。
リスナーとしての体験
実際に初めて聴いたとき、夜の街を車で走りながら、ヘッドホンで聴いたのですが…
- スイングするリズムに自然と体が揺れつつ、
- 「彼女に知られたらヤバい…でも気になる」という内側の葛藤に共感し、
- 終わったあとに「続きが気になる」と感じる引きの強さがありました。
曲の長さは約2分ほどとコンパクトですが、その中で感情の振れ幅が巧みに収められているため、“リピーター性”の高い楽曲だと感じます。
ファンの声
SoundCloudには以下のようなコメントがありました:
“on repeat !!!”
“We got the OG Laroi back”
“this is my vibe”
“he has no reason to be posing like that”
曲のノリの良さや「らしさ」を評価する声が多く、LAROIらしさへの信頼と期待が感じられます。
まとめ
「SHE DON’T NEED TO KNOW」は、リスナーの心の裏側にある揺らぎを代弁するようなポップソングとして、美しく機能する一曲です。The Kid LAROIの次の時代が、この曲でさらに広がっていく予感に溢れています。
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