なとり『非常口 逃げてみた』レビュー|逃げ出したい心を描くサプライズシングル

8月30日に突如リリースされた、音楽クリエイター・なとりの新シングル『非常口 逃げてみた』。告知なしのゲリラ配信という大胆な手法と、不穏な世界観が瞬く間に話題になっています。MVはYouTube Music Weekendの期間中に初公開され、イラストアニメで描かれる“誰かに追われる”不安な雰囲気が強い印象を残します。


なとりとは?|背景とこれまでの活躍

2021年に活動を開始したなとりは、TikTokなどを通じて独自の世界観を持つ楽曲で注目され、2022年リリースの「Overdose」がストリーミング数4億回を超す大ヒットに。その後も『絶対零度』や『フライデー・ナイト』など、数々の話題曲を放ち続けています。


『非常口 逃げてみた』とは

  • リリース日:2025年8月30日
  • サプライズ公開:YouTube Music Weekend期間中にMVを突然公開し、強いインパクトを残した
  • MV演出:イラストレーターのiimememeによる“不穏な逃走劇”、映像監督は過去MVを担当した深山詠美
A black-and-white sketch of a stick-figure person running through a doorway labeled as an emergency exit. Surrounding the figure are clocks, flames, and numerous eyes, creating a surreal scene. Two smaller human figures stand in the background near the doorway.

歌詞・表現の特徴

「逃げ出したい」「帰れない」「出口がない」など、理想や現実と折り合いをつけられない“閉塞感”が繰り返され、まさに“心理的な非常口”を求める叫びのような楽曲です。
また、「あなたが嫌い」「野菜も嫌い」といった異質なフレーズが、日常の小さなストレスにも重なる鋭い感覚を表現しています。


MVの世界観と視聴体験

赤や黒を基調とした色彩とシンプルなタッチで描かれるMVは、視覚だけでも“追われる恐怖”を感じさせます。まるでアニメのような描写ながら、どこかリアルな逃走の焦燥感が強烈に伝わりました。
視聴し終わった後、心臓がまだ高鳴っているような、強い余韻が残ります。

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筆者の感想・聴いた直後の反応

最初に聴いたとき、「これは聴く人を選ぶ曲だ」というなとりの言葉がすぐ実感として伝わりました。
日常の中の“逃げたい瞬間”を抽出したような感覚に共感しつつ、それをこんな言葉やメロディに落とし込める表現力に唸りました。

なとり自身もTwitterにて、

「なかなかに聴く人を選ぶ曲だと思いますが、愛していただけると嬉しいです」
と綴っています。
X (formerly Twitter)


楽曲概要

  • タイトル:非常口 逃げてみた
  • アーティスト:なとり
  • リリース日:2025年8月30日
  • 配信とMV:Spotify、Amazon Musicほか、MVはYouTubeで公開

今後の展望とライブ情報

このシングルのリリース直後、なとりは自身初となるアジア5都市ツアー(台北・バンコク・ソウル・上海・北京)を発表。さらに、2026年2月には日本武道館2Days公演も決定しており、チケットも即ソールドアウトしています。

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まとめ:こんな人におすすめしたい曲

テーマ内容
心理描写抑圧された気持ちや逃げたい焦燥を形にした歌詞が刺さる
MV映像アニメ風でありながらリアルな異空間感を演出
アーティスト性なとりのクリエイティブな世界観が凝縮された作品

聴く人を選ぶ“尖った一曲”ですが、一度受け入れると深く心に残る、そんな作品です。ぜひあなたも“非常口”を目指す逃走劇に身を委ねてみてください。

引用:https://x.com/Siritoriyowai_

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